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エミューについて

エミューオイルは、なぜ肌や痛みに効くのでしょう。
エミューの生態や歴史を知ると、なるほど!と思わされます。

オーストラリアの国鳥、エミュー

国家成長の象徴、エミュー

エミューは、走鳥(飛べない鳥)の一種。 外見体長は160~200cm、体重は40~60kgとダチョウについで、世界で2番目に大きい鳥です。

何万年も前からオーストラリアに生息していると言われ、オーストラリアの国鳥として、政府の紋章にカンガルーと並び使用されています。

エミューは前進することしかできないため、国家成長のシンボルとして親しまれています。

エミュー牧場(現地で撮影)

エミューの驚くべき生態

エミューオイルの効果の秘密は
驚くべき生態にあり!

エミューは、寒暖差の激しい、砂漠化しつつあるような乾燥した土地に暮らしています。
環境が厳しい土地で長い間生き延びてきた、非常に生命力の強い鳥なのです。
真水や新芽・果実などの餌を求めて、1日100km以上行動することもあります。

また産卵後抱卵するオスは、卵を外敵から守るため、約2ヶ月間、エサや水分を一切とらずに卵を抱き続けます。
その間、エサが豊かな時期に蓄えた皮下脂肪を栄養に換えて消費することのみで生き延びます。

オメガ3、6、9を中心にバランスの良い豊富な脂肪酸はこのような生態環境で不可欠な要素であり、この栄養価の高い脂肪から抽出されるのがエミューオイルです。

また、エミューは鋭い爪を持ちますが、岩の多いオーストラリアの内陸に生息する野鳥にしては、爪や岩で深い傷を負っても、その傷が化膿して死亡するケースが極めて少ないことが古くから知られていました。

エミューの肌の再生力は、他の動物に比べ恐ろしく早いのです。

アボリジニの秘薬

約4万年以上も愛用!
アボリジニとエミューオイル

オーストラリアの先住民族アボリジニは、4万年以上も前からエミューを狩猟し、肉は食料として、羽毛は防寒衣料として、脂肪からとれたオイルは筋肉疲労・炎症鎮痛・皮膚などの万能薬として利用し続けてきました。

アボリジニはエミューの皮を剥いで木の枝に吊し脂肪を集めて病人達の身体の周りを包み込み、その脂肪がオイル状に液化するまで日光に当て、身体に浸透させていたそうです。

エミューオイル誕生秘話

開拓者とエミューオイルの出会いが、
オーストラリアの医薬品登録に至る

エミューオイルの誕生には、こんなエピソードがあります。

「19世紀、ある白人の開拓者がエミューを食料として捕まえ、解体した肉だけを運んでいた途中に激しい日焼けと筋肉痛のため、その肉を大木の枝に引掛けその木陰で休んでいるうちにうたた寝をしてしまった。 その間、引っ掛けていた肉の脂肪から流れ出たオイルが彼の日焼けし痛んでいた肩から腕に滴り落ち続けていた。彼が目を覚ますと、その部分の日焼けと筋肉痛はすっかり消えうせ、非常に驚いた彼は皆にその良さを教え始めた。

その後、1980年代に豪州政府の支援により、エミューオイルの研究分析・臨床検査が公式に進められ、その効果・効能が科学的にも証明され、TGA(豪州治療医薬品局の定める「医薬品」)として認定登録され、広く認知されることとなりました。現在では、オーストラリアでは、近所のスーパーの一角にエミューオイルコーナーがあるほど一般的に利用されています。

<参考文献> 「最初のオーストラリア人」
1993年オーストラリア大使館広報部発行